第20回 2015年12月19日(土)
モバイル社会を考える

 スマホが急速に普及しています。おもちゃ代わりにスマホを操る幼稚園児の姿も目にします。

 子供達にスマホを持たせることの是非が、小中学校の保護者会の定番テーマになっており、サロンでも、この問題について意見を交換したいという希望が出されました。

 かつてテレビや漫画が子どもをダメにすると言われたけれど、そんなことはなかった、だからスマホが人間をダメにするかどうかは断言できないのではないかという意見が出ました。

 しかし、テレビと違って、スマホは親に隠れてでも常時接触することが可能であり、テレビ視聴のように番組の選択肢が限られているわけではなく、誘惑は無限とも言えます。

 ITが早くから普及した韓国では、射幸心を煽るゲームに四六時中浸っているうちに現実から切り離されて廃人同様になってしまったという例も珍しくないと、韓国の深刻な事情が報告されました。

 情報リテラシーをまず大人が身に付けることが先で、やみくもに禁止するだけでは効果は期待できないという意見に皆さん頷いておられました。結局のところ、日常のコミュニケーションをだいじにすることが肝心という、まあ月並みな結論に落ち着きました。

スマホ依存という問題から、話題は情報化社会のプライバシー問題へと広がりました。楽天的な意見と悲観的な意見が交わされましたが、このテーマは時間をかけてさらに深く掘り下げていけば、おもしろい展開が期待できそうです。